交通事故によって精神に後遺障害が残ってしまう可能性があります。交通事故というのはとても恐怖な体験となります。それによってPTSDを発症してしまったり、身体障害で痛みや麻痺に悩まされてうつ病になってしまうケースがあるのです。このような精神的な障害についても、交通事故においては後遺障害として認定される可能性があります。
これらの精神的な障害のことを正式には非器質性精神障害と呼びます。器質性の障害というのは、外部から物理的な力によって受傷してしまい、それによって身体的に異常が生じてしまうことです。そして、精神的な障害というのは、非器質性であり、脳組織が器質的に損傷していないにも関わらず障害が出ているという意味です。こちらは高次脳機能障害や身体性機能障害とは区別されています。
上記で紹介したうつ病やPTSDだけではなくて、他にも不安神経症や強迫神経症といったいわゆるノイローゼとされているものも障害となる可能性があります。あるいは統合失調症になってしまうこともあるでしょう。
このような精神的な障害に対してももちろん慰謝料を請求することができるでしょう。障害等級認定を受けることも可能です。ただし、基準に該当している必要があります。
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